防災情報の伝達は情報を伝えることと受けとめることで成り立つはずです。情報を作り伝えるには進歩がありましたが受けとめることの方はおろそかになっていないでしょうか?

防災情報を受けとめるには情報の意味を知っていなければなりませんが、もうひとつ大事なことがあります。情報を受けとめる用意があることです。情報を受けとめることは能動的な営みです。ひとまかせのお客様でいたのでは、情報を受けとめることはできません。

情報を受けとめる用意がないと大津波警報も無視されます。2011年のあの日、大地震の後で名取市のある地区のひとびとは公民館前のグランドに集まっていました。カーラジオで大津波警報を聞いたひとが大声でそれを知らせましたが無視されました。

災害の目撃情報を通報しても無視されることがあります。受けとめる側に受けとめる用意がないからです。2018年7月の西日本豪雨のとき、倉敷市真備地区の住民は7日0時前後に決壊を確認していて、市にも複数の通報があったようですが受けとめられていません。

それでは、防災情報を受けとめるにあたっての、情報の意味を知るとは・・・、情報を受け止める用意があるとは・・・。