産業革命をきっかけに人為的原因で気温が上昇しはじめました。この上昇を今世紀末の時点で1.5℃にとどめることができるか? 

これが今回のCOP26のテーマでした。今回の開催地は、まさに産業革命発祥の地イギリスでした。

イギリスは石炭を使って発展を遂げてきました。いま、発展を石炭に頼っている国もあります。気候変動は人類全体の課題ですが、そのためにできることも担うべき責任も国によってさまざまです。

4万人が参加して行われた会議は、最後まで縺れました。シャーマ議長は、参加者の「英雄的努力」を称賛しています。今回の会議、点数で評価するとすれば「2.4℃」ということになるでしょう。各国が表明した削減目標を合算すると、気温上昇は2.4℃前後になります。

会議の成果は2℃目標にはおよびません。1.5℃にはなおさらです。合意文書は、2030年までの10年間が岐路になる、と述べています。議長はまた、市民団体やわかものたちが加え続けた「圧力」に感謝を表明しています。

人類は経験した事のない規模と頻度の災害に対し、更なる覚悟が必要になったことを意味しています。