2021年4月11日 / 最終更新日時 : 2021年4月12日 tomiyama-fumi Twitter 「是日也、天朗気清、恵風和暢」。この日は天は朗らかに晴れ、空気は澄みきっていて、そよ吹く春風はおだやかにのどかであった。王義之の蘭亭序です。 王義之の蘭亭序は書の作品として有名ですが、文も素敵です。「この日」とは、王義之が客を呼んで曲水の宴を催した日です。その時の参加者何十人かの詩を集めたのが蘭亭記でその序文を王義之が書いたわけです。東晋の時代西暦353年3月 […]
2021年3月28日 / 最終更新日時 : 2021年3月29日 tomiyama-fumi Twitter 願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ」。西行(サイギョウ;源平の時代の僧で歌人)の和歌です。「きさらぎの望月」は、新暦では3月29日、明日です。 西行は自分の死ぬ時期を予告しておいて、「予定日」に死んでいったそうです。「きさらぎの望月」は、西行にとって忘れることのできない日でした。若いころの恋の思い出です。俗世の心を捨てた僧として表に出してはいえないことでした。 […]
2021年3月20日 / 最終更新日時 : 2021年3月20日 tomiyama-fumi Twitter 冬の五能線、一度乗ってみたい路線です。しかし、しばしば普通になるようです。今夜も低気圧通過で、荒れそうです。 秋田魁新報電子版:乗り鉄日和~キハ40系だけでなく、サボ交換も見納めか? 真冬の五能線編(上)
2021年3月15日 / 最終更新日時 : 2021年3月15日 tomiyama-fumi Twitter 唐の都・長安の春のにぎわいを詠った漢詩があります。そこに「杏園(キョウエン)人」という言葉が出てきます。科挙に合格したひとです。 ただでさえにぎやかな長安の市街を、この日は杏園人が高級車に乗ってわが物顔に通っていく、とこの漢詩は詠っています。科挙に合格すると皇帝の謁見を受けるのです。今春の入学試験や就職試験、うまくいった方、おめでとうございます! […]
2021年3月13日 / 最終更新日時 : 2021年3月13日 tomiyama-fumi Twitter 3月は左遷の季節でもあります。菅原道真(すがわらのみちざね)が左遷されて京都を離れたのは旧暦の2月1日、梅の時期でした。 「君が住むやどの梢をゆくゆくと…」という、その時の和歌があります。「君」は妻です。 その妻が残って住む家の場所は、道真には遠くからでもわかります。高い木が目印です。その梢が振り返るたびにだんだんと小さくなっていきます。つ […]