介護施設、病院などは避難確保計画を用意することになっていますが、「仏作って魂いれず」になっている場合があるようです。

行政からいわれて大急ぎで作ったという面もありますが、マニュアルを作るのは第1歩にすぎません。

今年被災した熊本県の千寿園でも避難確保計画を用意していました。しかし形だけでした。

避難確保計画には責任体制が明記されています。実際には、責任者は現場にいませんでした。職員の参集体制も明記されています。実際には、駆け付けるべき職員に連絡がありませんでした。

被災当時現場にいた職員は、避難確保計画のことを知りませんでした。

けっして極端な例ではないだろうと思います。